MySkip12月号と堀口大學の名前 | a.r.t.

MySkip12月号と堀口大學の名前

フリーペーパーMySkip12月号が先週末に発行され、今週にかけて配布がすすめられている。郵送での定期購読者約200名へも今日あたりにはほぼ全部届けられることと思う。

my-skip 2007-12月号
今号では長岡ゆかりの詩人・堀口大學を特集 。長岡で「堀口大學を語る会」を立ち上げた地元研究家の佐藤正二さんに寄稿いただいている。


特徴ある名前なのでその名はよく知られているのだが、実は案外と「知ってるつもり」だったりする。

その名の由来は生まれたときに父親が現役大学生で、しかも東大赤門前の借家に住んでいたからのよう。大學自身、「地理(家が東大の前)と歴史(父がまだ大学に在学中)との二重の意味での天然記念物的な名」だと、後に書いている。

my-skip 2007-12月号 家の表札を見た私大生から「おい、見ろよ、東京にはこんな小さい大学があるんだ!」といって笑われたこともあるらしい。名に関してのそうしたエピソードにはことかかないようで、面白おかしく随筆にして残されている。


大學入門の最適詩集(今回筆者の佐藤正二さんお奨め)

    ↓

●堀口大学, 堀口すみれ子 「幸福のパン種―堀口大学詩集

(かまくら春秋社・刊、1427円)


頑固頑迷教育論 また、堀口大學とは関係ないが、佐藤さんの著書をひとつ紹介。1998年の発行なので約10年前、当時現職の中学校長だった時のもの。小中学生達の行動、その背景にある親や社会のありかたなどを、800字の読みやすいエッセイにして百二十数編を連ねている。

●佐藤正二「頑固頑迷教育論―800字の校長室